現在国内では、働く女性達の活躍を後押しする制度が充実しつつある。法律においても、2015年の8月に「女性活躍推進法」という法律が制定された。この法律は、働きたいと願う女性が、それぞれの個性や能力を存分に発揮できる社会実現を目的としたものだ。
将来的な国内の労働者不足の解消、出産や育児などの理由で離職した人の再就職が困難になっている現状を打破し、女性も長期的なキャリア形成ができるよう改革を求めた結果作られた。これはIT業界で働く女性エンジニアとっても、働きやすい職場環境が整備されつつあることを示している。
たとえば現在は、新型コロナウイルスの影響もあってリモートワークの働き方を推進する企業が増えてきた。感染状況が落ち着いてきても、出社は週数回に留めて残りの日は在宅勤務という形態を取り続けている企業も多い。また、育児や出産で時間が取れない女性に対し、在宅勤務を許可する企業も増えてきた。
これは職場復帰に窮屈さを感じてしまう人にとっても、出社せずに済むことは大きなメリットになる。何より、コーディングやWebデザインといったスキルを有していれば、在宅ワークを行うフリーランスエンジニアとして活動するケースも珍しくない。
こうした状況と法律の制定もあって、女性は働き方を自由に選びやすい時代になったのだ。IT業界は、まだまだ全体的に見て人手不足が続いている。働きやすい職場環境を作り、女性をはじめ多くの人が参入しやすいように努めるのが業界全体の課題になるだろう。